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第27回美濃和紙あかりアート展上位入賞作品について

第27回美濃和紙あかりアート展

今年の上位入賞作品を写真とともに紹介します!



【一般部門】



〇美濃和紙あかりアート大賞〇

大賞

№082 野津 史花
作品名「日々うつろう」
審査講評
美濃和紙と光の特徴をよく理解し、手作りの良さが出ている作品。和紙のミミの表現や、陰影のグラデーションが美しい。サンゴ礁のように一つの生命体の美しさがあり、命が宿っているような呼吸感が、暖かさと柔らかさに繋がっている。継ぎ目が見えないよう、毛羽立ちで面をうまくつないでいる。仕上げがきれいで、さりげないが精度の高さを感じる。



〇美濃和紙あかりアート賞〇

アート賞

№033 福田 俊博
作品名「夢みる頃」
審査講評
楮の木を感じさせる作品。あかりがついていても、消えていても質感があり美しい。生命感があり縄文の火焔土器のうねり、炎のような強さを感じる。重なりが陰影をうまく作っていて、自然な造形と技法がマッチしている。個性的で計算したというより、作りながらまとめた感じにとれる。



〇美濃和紙あかりアート賞〇

アート賞2

№035 伊藤 康弘
作品名「CUBE in the Soul」
審査講評
3つの素材の使い方に違和感がなく、薄い樹脂と和紙のグラデーションが美しい作品。光源のピッチのバランスが良い。黒の土台が主張しすぎない程度に自然に存在している。毛羽立ちの水切り処理が上手である。一瞬、樹脂がないように思え、球が浮いているような印象で丁寧に造られている。たわまずにまっすぐになっているところが良い。



〇ライトアップ賞〇
(古川秀昭賞)

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№078 矢田部 剛
作品名「源流のせせらぎ」
審査講評
幾何学的な直線・曲線の作品が多い中、この作品は小さいが力強い形体が感じられた。その形体はユーモラスな雰囲気を醸し出し、あっちを向いたり、こっちを向いたりとその勝手さが形になって面白い。明かりがなくてもよいが、明かりが内側から発すると全体がさらに協調される。



〇ライトアップ賞〇
(堀木エリ子賞)

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№006 佐々木 和良
作品名「バッハの音」
審査講評
大胆、ダイナミックに美濃和紙の特徴を活かしている。ものづくりのパッションが感じられ、バッハの音をイメージしたふくらみも楽しい。木の籤(ひご)と和紙という素朴な材料で構成もおもしろい。



〇ライトアップ賞〇
(日比野克彦賞)

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№104 和田 俊一
作品名「FUJI」
審査講評
和紙に色が染み込む具合が富士の山の雪化粧を見事に表現している。紙を折った傘の様な姿も懐かしさを覚える。単純な造形がゆえに親しみを感じるとても暖かみのある作品である。



〇ライトアップ賞〇
(高橋理子賞)

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№041 isenakamura8
作品名「迎え火」
審査講評
大変シンプルでありながら、和紙の自然な表情が活かされた、リラックスムードが今の世の中にフィットしていると感じた。中の構造にもきちんと気を使っていてとても好感の持てる作品である。



〇ライトアップ賞〇
(柴崎幸次賞)

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№176 日比野 啓市
作品名「ケモノメク」
審査講評
精細な裁断と水切りによる葉の表現をくり返した作品。どのようにすればこのように切れるのか、作者の手仕事への愛着と熱意を感じた。自然の表情のあたたかみが感じられる作品。ケモノメクと名前も魅力的だ。



❁一般部門 総評❁
美濃和紙あかりアート展は27回目を迎え、初めて一般観覧なしで審査を開催することとなった。おそらく主催者は中止も考えたであろう。なにしろ人口2万人の美濃市に毎年数万人が訪れる大事業だからだ。審査員の私たちは、このコロナウイルス禍の特別な時だからこそ、制作者が黙々と一人で作品に挑んでいる姿を伝えなければならないと主張した。受賞者28名は見事に自粛生活の中から生き生きとした表現を見せてくれた。



【小中学生部門】



〇小学生部門大賞〇

小学生大賞

№632 山下 朝日飛
作品名「えものはどこだ!」
審査講評
とにかく迫力(はくりょく)満点(まんてん)。大胆(だいたん)でありながら細部(さいぶ)のこだわりもみられ圧倒(あっとう)された。爪(つめ)の部分にも光が入っており、あかりとしての工夫(くふう)も見られる。審査員(しんさいん)、全員一致で大賞に決まった。



〇中学生部門大賞〇

中学生大賞

№730 後藤 圭輝
作品名「引き継がれるもの」
審査講評
圧倒的な美しき存在感を持って、和紙のあかりの美しさを伝えてくれている。タイトルの「引き継がれるもの」と、あかりの描くライン、色合いから「鼓」が連想される。日本の伝統文化と美濃和紙、どちらも大切に伝えていきたい日本の文化だ。



〇小中学生部門賞〇
(橋田裕司賞)

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№612 後藤 実月
作品名「光る和紙の鳥」
審査講評
和紙を貼り重(かさ)ねるだけで作られているが、色々な和紙を使い楽しい作品に仕上がっている。光を透(す)かすと和紙の重(かさ)なりがとても良い味をだしている。優しさを感じる素敵(すてき)な作品だ。



〇小中学生部門〇
(日比野光希子賞)

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№758 横田 龍駕
作品名「紬」
審査講評
水平垂直のシンプルな造形の中に、紙の持つ繊細な表情の違いを見せ、美しいあかりに仕上がっている。紬地(つむぎじ)の柔らかな織の肌合いも暖かく伝わってくるようだ。



〇小中学生部門賞〇
(松井勅尚賞)

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№751 辻 光琴
作品名「家守」
審査講評
家守(やもり)が、すりガラスに張り付いた風景・・・裸電球の光を通して、今にも動き出しそうな日常の一瞬をとらえていて素晴らしい作品である。切り抜いた形よりも前面に映し出された影が、谷崎潤一郎の陰翳(いんえい)礼賛(らいさん)をイメージさせ、日本人の大切な心が引継がれていることを感じほっとした。



❁小中学生部門 総評❁
作品をつくるためには多くの時間を費やす必要がある。このコロナ禍の中、みなさんが美濃和紙に向き合い、自分の心に向き合い、アウトプットした作品に出合う縁をいただけたことに感謝したい。丁寧につくられ、和紙の特徴を理解し、光の効果を考えた作品が結果的に選出された。また、台座や作品のタイトルも重要な要素であった。本年度は特に中学生の応募が多く、タイトルと作品を見比べながらその意味を読み解くことも楽しませていただいた。
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